味の素 スイス・ワイルド社の買収に名乗り
東芝 ブルガリア・エネルギーから原発受注見通し
Airbnb 空き部屋60万室、宿泊革命
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▼ 味の素の世界化へ向けた動き/東芝は欧州原子炉に活路
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味の素がスイスの食品原料メーカー、ワイルド・フレーバーズの
買収に名乗りを上げたと報じられましたが、その後、産経新聞は
穀物加工の米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)が
味の素に競り勝ったと報道しています。
味の素は3000億円で買収を計画していたということです。
ワイルド・フレーバーズは、ドイツ・ハイデルベルグで
設立された、売上規模が1200億円程の企業です。
創業家のワイルド家が経営していますが、米ファンドのKKRが
35%ほど株式を保有しています。
おそらく、このファンドはすぐに売却に応じると思います。
世界の食品香料業界を見ると、
スイスのジボダンが最大企業です。
続いて、同じくスイスのフィルメニッヒ。
ここはダニスコというかつて世界最大規模を誇っていた
デンマークの会社を取り込んでいます。
日本の高砂香料も比較的大きく世界第5位です。
ワイルドフレーバーズは高砂香料に次いでいて、
ほぼ同程度の規模と言えるでしょう。
私は今回の味の素の動きを知りませんでしたが、
もともと食品添加物の会社ですから、
その意図は十分に理解できます。
私ならば、ワイルド・フレーバーズよりも、
その前にダニスコを選んでいたほうが良かったと思います。
一方で、東芝がブルガリアの国営電力会社から
原子力発電所を受注する見通しとなりました。
米子会社のウエスチングハウス(WH)が原発1基を受注し、
原発運営会社の株式も一部取得する案が有力視されています。
東芝は一生懸命原子炉を作ろうと動いてきましたが、
なかなか受注できずに苦しんでいました。
欧州は原発に対して積極的な動きを見せています。
特に油がない地域では顕著です。
フランス以外は原子炉から離れる傾向に
ありましたが、今は英国のようにもう1度
原子炉に回帰する国も出てきています。
このような動きは東芝にとっては
良いニュースだと思います。
実際、東芝の株価も上昇しましたし、
今後の展開に期待したいところです。
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▼ 世界中に広がるAirbnbなどのサービス。日本は独自の規制を考えなおすべき
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日経新聞は、先月17日、「空き部屋60万室 宿泊仲介」と
題する記事を掲載しました。
米西海岸発の「宿泊革命」が世界に広がっているとし、
仕掛け人は2008年創業の米ベンチャー、
Airbnb(エアビーアンドビー)だと紹介しています。
今回紹介されているAirbnb、そしてタクシーの
UBER(ウーバー)は、まさにスマホ時代、
SNS時代の寵児と言える存在です。
Airbnbは60万室を仲介するに至り、世界のホテルチェーンの
トップ5に入る規模になっています。
上場すれば、時価総額は1兆円規模になると見込まれています。
日本では、CCC(カルチャーコンビニエンスクラブ)と
提携して展開していくと話題になっています。
日本も空き部屋が12%あると言われていますから、
Airbnbの仕組みが機能すれば、相当な大儲けが可能だと思います。
しかし、日本には旅館業法という独自の規制があり、
国内で宿泊の営業をするには旅館免許が必要になります。
これが非常に大きな問題になります。
おそらくCCCは旅館業法に抵触しないように、
日本国内向けではなく、海外向け(海外旅行をする人向けの)
サービス展開を考えているのではないかと私は見ています。
先日、外国人観光客向けの簡易宿泊所を無許可で
営んだとして、英国籍の若者が旅館業法違反で逮捕されました。
NHKは英国人男性が手錠をかけられている場面を
放映していましたが、私はそれを見て
「NHK側の姿勢」に問題を感じました。
世界的に、これだけSNSが普及した時代において、
むしろ日本の旅館業法のほうが世界の常識から
外れているのであって、その点を問題提起すべきだと思います。
これ見よがしに、知らずに日本独自の規制に違反してしまった
外国人を槍玉に挙げても、何ら建設的ではないでしょう。
世界の常識は全く違います。
米国では家一軒を貸し出すこともありますし、
イタリア人などは夏になったら自宅をドイツ人に貸し出して、
自分たちはポルトガルにバカンスに行ったりします。
貸し借りについて、ヤフオクと同じような評価制度もあって、
ある程度抑止力もあり、安心して利用できる仕組みもあります。
AirbnbもUBERも、あっという間に「日本をのぞいて」
世界中に広がりました。
これらのサービスが日本独自の規制について、
日本政府とどのように戦っていくのか注目したいと思います。