ダークプール 株式市場歪めるダークプール
国内株式市場 日経平均終値1万3960円
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▼ ダークプールを問題視する前に、取引所そのものの存在価値を問うべき
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ロイターは8日、『株式市場歪める「ダークプール」』と題する記事の中で、
ルイス氏の新著「フラッシュ・ボーイズ:ウォール街の反乱」を挙げて、
注目を集めた超高速トレードに関連し、投資家にとって、
より深刻な脅威は取引所の外でやりとりされる取引
「ダークプール」が増大していることだと指摘しています。
市場によっては、取引の40%は場外で取引されています。
しかも、時間外にプロ同士のトレーディングだけで
成立してしまいます。
売りと買いがあれば、取引所でなくても私設市場で良いわけです。
またもう1つ問題視されているのが、
フラッシュボーイズ(超高速プログラムトレーディング)です。
フラッシュボーイズにはインサイダーまがいの取引もあると
疑われており、規制当局などが調査していることを認めています。
フラッシュボーイズとダークプールという2つが、
市場を歪める原因となっていると指摘されています。
しかしここで見過ごしてはいけないのは、
取引所そのものの問題点です。
今の取引所は、取引コストが高すぎますし、
最良執行ルールがあるにも関わらず、
まともに実行している取引所は一つもありません。
こうした点に、ダークプールがはびこる素地があると、
私は見ています。
市場を歪めているという見方だけではなく、
取引所そのものの存在価値が問われていると
捉えるべきでしょう。
将来的に取引所で最良執行ルールが正しく運用されれば、
日本株であっても日本の取引所で売買する必要はなく、
最も有利な場所で取引されることになります。
ある意味、理想的な状況ですが、
個人投資家にとっては厳しくなります。
もしかしたら、個人投資家は全てファンドに
任せざるをえない状況と言えるかも知れません。
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▼ 上げ材料がない日本経済。5月、6月はどうなっていくのか?
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11日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落し、
日経平均の下落幅は一時400円を超え、終値ベースで
1万4000円を下回りました。
終値での1万4000円割れは昨年10月以来、
約半年ぶりとのことです。
日本経済に対する上げ材料がない状況ですから、
この株式市場の下落は頷けます。
具体的には、アベノミクス第3の矢「成長戦略」が
何も出てきていないことに対する失望。
そして、黒田日銀総裁が「追加緩和」はしないと
発表したこと。この2つが大きく影響していると思います。
4月第1週を見ると、消費税が8%に上がった後で、
テレビなどの売上が3割~4割落ち込んだと報じられました。
想定を上回る落ち込みになっています。
消費税の影響を見ても、あまりいい材料がありません。
安倍政権には追加経済刺激策が必要だと考える人も、
少なからず出てきているでしょう。
ただし、現在は時期的に「下げ局面」だということも
考慮すべきです。
昨年も5月、6月というのはアップダウンが激しい時期でした。
株主総会が集中するため、色々な事態が起こってきます。
これからしばらくの間は、日経平均から
目が離せない状況が続きます。