生保・年金マネー 米ミシガン州の火力発電所を買収
公的年金 2012年度運用益 11兆2222億円
国内住宅事情 40歳未満の持ち家比率 25年間で14pt低下
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▼ 日本の年金基金は、カナダなどから学ぶべきことが多い
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三菱商事や企業年金連合会、みずほ銀行、国際協力銀行は
カナダの公的年金と共同で、月内に米ミシガン州の火力発電所を
買収すると発表しました。
買収総額は2000億円弱で、民間資金によるインフラ整備が
世界の潮流となるなか、株式や債券以外にも投資先を探す日本の
年金マネーを呼び込むモデルケースとなる見込みです。
今日本では金余り状態が続いていますから、
非常に良いことだと思います。
欲を言えば、日本の発電所も含まれていて欲しいところです。
カナダの年金ファンドの運用実績を見ると、
非常にしっかりしていることが分かります。
インフラファンドへの投資家としては、公的年金基金、企業年金基金、
保険会社、銀行、アセットマネージャー、
そしてスーパーアニュエーションなどがあります。
スーパーアニュエーションというファンドは
オーストラリア独自のファンドで、リゾートなども取り扱っています。
ですので、年金を買った人は、安い金額でリゾート地への旅行が
可能になることもあります。
引退したら、こういう仕組みを利用できるのは
大いにメリットがあるでしょう。
世界のインフラ投資ファンドを見ても、カナダ、アメリカ、
オーストラリアは非常に経験豊富です。
正直、三菱商事だけでは不安です。
カナダの公的年金と共同というのは、良い勉強にもなるでしょうし、
非常に良いことだと思います。
日本の年金基金の運用利回りは、カナダ、アメリカ、オーストラリア
に比べると、まだまだ低い水準です。
国民年金と厚生年金の積立金を運用する
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2日発表した2012年度の
運用成績は運用利回りが10.23%と過去最高になったとのことですが、
逆に言えば過去最高で「10%」なのです。
過去の運用実績を四半期別に見ると、マイナスの時期もあったので
全体の平均では10%には遠く及びません。
GPIFが公表している名目運用利回りの目標である3.2%にも
届いていないことも少なくありません。
一方、カナダやシンガポールの年金基金は、
巧妙な運用で知られています。
アベノミクスのフェイントによって瞬間風速で10%の運用利回りは
すごいと言われても、今年の後半まで持つのかどうかさえ
不安に感じてしまいます。
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▼ 今の日本では、持ち家ではなく賃貸のほうが圧倒的にリーズナブル
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国土交通省は2日、2012年度の国土交通白書を発表しました。
それによると、40歳未満の若者の持ち家比率が1983年から08年の25年間で
42.2%から28.4%へと約14ポイント低下したとのことです。
このニュースについて、私は非常にポジティブに捉えています。
というのは、今の日本の状況に鑑みれば、持ち家ではなく
賃貸という選択肢を取るのは間違っていないと思うからです。
日本は空き家の比率が13%もあり、地価は上がらない状況です。
その上、今後人口は減っていきますから、さらに空き家は増えるでしょう。
この状況からすれば、無理をして持ち家を買うのではなく、
賃貸のほうが明らかにリーズナブルです。
しかも日本はこの十数年で年収も減っています。
無理をして持ち家を買うために、数千万円の借金を抱えるのは
得策とは思えません。
自分で余裕を持って支払える範囲内で賃貸を利用するほうが
良いと思います。
フランスでは年収の5倍、ドイツでは8倍が持ち家価格の限界と
言われています。
日本はかつて年収の20倍の持ち家を買っていました。
「将来間違いなく地価が上がるから今買っておかないと損だ」という
時代であれば、確かに多少無理をしてでも持ち家を買うほうが得策です。
とは言え、バブル時代の日本で地価が上がり続けると思って持ち家を
買った人達は未だにそのときの借金を抱えている人が多くいます。
非常に不幸な財務バランスになってしまっています。
人生の財務バランスを考えた時、大きな金額で持ち家を買って、
いきなり大きなマイナスからスタートするのは避けたほうが
良いと思います。
また住む場所を固定してしまうと、何かあっても自由に動くことが
難しくなります。
日本では持ち家がないとクレジットカードの審査で不利になるなど
不便な側面もありますが、それを考慮しても、今の日本では
持ち家ではなく賃貸という選択肢のほうがリーズナブルだと思います。
それでも人生の最後には持ち家が欲しいという人もいるでしょう。
そのような場合には、定年退職後に避暑地などでリーズナブルな
家を見つけると良いと思います。
そして、定年後の20年間住む家を持つというのも
1つの選択肢ではないでしょうか。
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